弁護士保険の比較ポイント
弁護士保険の比較ポイントを解説!おすすめのプランはどれ?
現在、弁護士保険は多数の保険会社から様々な補償内容で販売されています。
弁護士保険を検討する上で、自分にあう補償内容などはなかなか分からないものです。
弁護士保険に加入する際の、比較するべきポイントや弁護士保険のメリット・デメリットについて解説します。
弁護士保険の比較ポイントまとめ
まずは弁護士保険を比較する際の5つのポイントを紹介します。
1. 弁護士保険の補償範囲
多くの保険商品でもいえることですが、「何が補償されるのか?」を確認しましょう。
弁護士保険は主に個人型と事業型の2種類があり、それぞれ補償される法的トラブルが異なります。
個人型・・・・日常生活上で起こるトラブルを補償
事業型・・・・事業活動で起こるトラブルを補償
まずは、「自分にはどのような法的トラブルが起こり得るだろう」と考えてみてください。
2. 受けられる補償範囲と支払う保険料のバランス
弁護士保険に限らず、どんな保険でも補償範囲の広さや限度額の大きさに比例して保険料が変わります。
自分が納得できる補償範囲・保険金の支払金額か、毎月の保険料支払いが続けられるか、そして補償範囲に対して保険料は見合っているかを精査することが大事です。
3. トラブルが発生した際に受け取れる保険金額
弁護士保険に加入する際に一番気を付けるべきなのは「受け取れる保険金額がどのくらいなのか?」ということです。
弁護士保険の保険金は、多くの場合保険金支払いの計算式を用いて保険金の支払いが行われます。
この保険金支払いの計算式は、保険会社や弁護士保険のプランによってかなり変わりますのでよく確認しましょう。
中には免責金額が設定されていたり、保険金支払いをした回数によって縮小てん補割合が変わったりと、実際に受け取れる保険金額が思っていたより少ないということもあるので注意が必要です。
免責金額とは
保険会社が保険金を支払う際に、契約者(被保険者)が自己負担しなければならない金額のことを指します。
保険会社やプランによって異なりますが、5~10万円の免責金額がかかります。
なお、【弁護士保険ミカタ】【弁護士保険 事業者のミカタ】ともに免責金額はありません。
縮小てん補割合とは
保険金支払い額を計算する際に、実際にかかった弁護士費用に乗じる割合のことを指します。
保険会社やプランによって0%(保険金支払いの対象外)~100%と大きく変動します。
免責金額がある場合には以下のような計算式になります。
(弁護士費用-免責金額) × 縮小てん補割合 = 支払いできる保険金額
4. 保険金が支払われないケース
弁護士保険には保険金が支払われないケースがいくつかあります。
よくあるのは、一部の法的トラブルに対し免責期間(トラブルが発生しても補償されない期間)が設定されているパターンです。
また、保険期間中の保険金支払い回数が設定されていたり、特定のトラブルは補償の対象外となっていたり、補償対象が限定的なプランもあるので、加入を検討している弁護士保険が自分にマッチしているかを確認しましょう。
よくある保険が
適応にならない場合
- 加入前から発生している法的トラブル
- 加入者(被保険者)以外が法的トラブルの当事者となる場合
- 法的トラブルが起こっていない場合(遺言書の作成など)
5. 付帯サービスの充実度
付帯サービスがどれくらい充実しているかもポイントの一つです。
「弁護士に電話相談できるサービス」など、法律に関する様々なサービスが充実していると、いざという時の助けにもなるためチェックしておきましょう。
弁護士保険の比較ポイント
上記で簡単に解説しましたが、改めて比較ポイントについて詳しく見ていきたいと思います。
1. 弁護士保険の補償範囲について
法的トラブルの内容によって「個人タイプ」「事業タイプ」どちらの弁護士保険に加入するかが変わってきます。
個人(プライベート)のトラブル
- 交通事故トラブル
- 自転車での追突事故
- 遺産相続トラブル
- パワハラ等の労働トラブル
- 騒音などの近隣トラブル
- 離婚トラブル
- 医療過誤
- ケンカ
- いじめ
- 誹謗中傷などのインターネットトラブル
- お金の貸し借り
事業上のトラブル
- 売掛金の未払い
- 労務トラブル
- ネットでの風評被害・誹謗中傷
- 賃貸物件トラブル
- 不当クレーム
- 商品代金未払い
- 契約トラブル
- 情報漏洩
- 従業員との訴訟トラブル
個人タイプでは事業上で発生したトラブルは補償の対象外となり、事業タイプでは日常生活上で起こるトラブルは補償の対象外となります。これはどの弁護士保険でも共通です。
例えば、会社勤めの方(会社員)が労働トラブルに見舞われた場合には個人タイプの弁護士保険に加入していれば補償を受けることができますが、副業として個人事業をしている最中に起こったトラブルは、事業タイプの弁護士保険に加入していなければ補償を受けることができません。
日常生活上のトラブルも事業上のトラブルも補償の対象とするためには、「個人タイプ」「事業タイプ」2つの保険に加入する必要があります。
なお【弁護士保険ミカタ】は、個人タイプであっても、個人事業主の法律相談は補償の対象となっています。
また、トラブルの内容を「偶発事故」なのか「一般事件(一般事故)」なのかを分けている会社もあります。
偶発事故とは
急激かつ偶然な外来の事故により、被保険者またはトラブルの相手方に、身体の障害または財物の損害が生じることを指します。
例えば、交通事故・自転車事故・物損事故などが該当します。
一般事件(一般事故)とは
特定偶発事故に該当しない法的トラブルのことを指します。
例えば、労働トラブル・近隣トラブル・相続トラブル・男女のトラブル・インターネットトラブルなどが該当します。
弁護士保険によっては「偶発事故のみ補償対象」としているものもあります。
(例:自動車の弁護士特約に付帯の日常生活をカバーする保険など)
検討している弁護士保険がどこまで補償の対象としているかは、必ず事前に確認しておきましょう。
2. 受けられる補償範囲と支払う保険料のバランスについて
保険は一般的に、補償の範囲が広いほど、また保険金の支払限度額が大きいほど保険料が高くなります。
2023年現在で販売されている単独型の弁護士保険の保険料は月額2,000円~5,000円ほどです。
保険料が月額~1,000円台の弁護士保険もありますが、多くの場合一般事件が補償の対象外となっているか補償額が低いため、選ぶ際にはよく検討しましょう。
また、弁護士保険は多くの場合、弁護士に法律相談した時にかかる「法律相談料保険金」と、弁護士に委任した時にかかる「弁護士費用等保険金」の2種類に分けて、保険金が支払われます。
弁護士費用の費目についての簡単な解説
相談料 | 法律相談を行う時にかかる費用 弁護士に法律相談をする際にかかる費用となります。 |
---|---|
着手金 | 事務処理等の委任(弁護士に依頼)を行う時にかかる費用 |
手数料 | 内容証明郵便の作成等、一度で終了する事務費用 |
成功報酬金 | 弁護結果の成功の度合いに応じて弁護士に支払う費用 |
日当代 | 遠方に出張など、弁護士が他の場所に出向いた時にかかる費用 |
実費 | 印紙代、書類コピー代、交通費、郵送費等実際にかかった費用 (弁護士の費用体系の一つ主に着手金・成功報酬金の代わりに) |
法律相談料保険金は相談料に対する保険金で、弁護士費用等保険金はそれ以外の5つに対する保険金です。
弁護士費用が大きくかかるのは、着手金と成功報酬金なので、ここの補償が厚い弁護士保険に加入すると安心です。
上記の他、タイムチャージ制(弁護士の作業時間に応じて支払う弁護士費用)を採用している事務所もあります。
※保険会社によってタイムチャージの取り扱いは異なります。(ミカタは利用可)
※上記以外にも弁護士費用の費目は細かく分かれており、依頼する弁護士によって料金も変わります(自由報酬制)
加入を検討している弁護士保険が、どこまでの費目をどのくらい補償することができるのかを確認してみましょう。
【弁護士保険ミカタ】は、3種類のどのプランに加入しても「法律相談料保険金」と「特定偶発事故に対する保険金支払いの割合」は変わりません。
「偶発事故よりも一般事件の方が不安だ」という場合には、得トクプランを付加することにより、支払われる保険金が大幅に増加するためより安心です。
【弁護士保険 事業者のミカタ】は2種類のプランと、プランごとに3種類のタイプにわかれており、合計6種類の保険料システムの中から選ぶことができます。
そのため補償範囲と支払う保険料のバランスが自分に合ったものを比較しながら選択することができます。
3. トラブルが発生した際に受け取れる保険金額について
弁護士費用がすべて保険金支払いの対象となるのは、主に偶発事故の場合です。
一般事件の場合には、どの弁護士保険も保険金支払の計算式を用いて実際に支払いされる保険金額を決めています。
保険金支払いの計算式のポイントは、おもに以下の4つです。
- ① 縮小てん補割合
- ② 保険金支払限度額
- ③ 免責金額
- ④ 保険金支払回数の限度
4つのポイントは、保険会社や弁護士保険のプランによってかなり変わります。 特に免責金額や保険金支払回数に限度がある場合「思ったより保険金が受け取れなかった」「保険金支払回数の上限に達してしまい保険金が請求できなかった」という事態にならないように、よく確認すべきです。
弁護士保険ミカタ 保険金支払いの計算式
特定偶発事故の場合
着手金、手数料、報酬金、日当、実費等 × 100% = 保険金額
一般事件の場合 (※スタンダードプラン)
着手金 × 80% = 保険金額
手数料 × 80% = 保険金額
報酬金、日当、実費等 × 50% = 保険金額
【弁護士保険ミカタ】【弁護士保険 事業者のミカタ】は、シンプルな計算式のため実際に受け取れる保険金額が分かりやすくイメージできます。
4. 保険金が支払われないケースについて
加入前から発生している法的トラブルの場合
一般的な保険に対しても言えますが、保険に加入する前に法的トラブルの原因が発生していた場合、たとえ加入後に弁護士に相談したとしても保険金の支払対象外となってしまいますので注意が必要です。
保険契約が有効に継続していない場合
トラブル解決時や弁護士への依頼途中に着手金や成功報酬金のお支払いが発生した時に保険が有効でない(解約や失効している)と、保険金をお支払いできません。
法的トラブルが起こっていない場合
どの弁護士保険でも共通しているのが、法的トラブルが起こっていない場合には保険金が支払われない、ということです。
例えば遺言書の作成や契約書のチェックなどが該当します。
待機期間・不担保期間の適用があるトラブルの場合
待機期間とは補償が開始した日から一定期間のことを指し、この期間中に一般事件が発生した場合保険金のお支払いができません。
※急激・偶然・外来の事故のトラブルは待機期間がありません。
待機期間については「がん保険における90日間の待機期間のようなもの」と考えると分かりやすいかと思います。
また、不担保期間とは、この期間中に特定の事件(下記はミカタの場合)が発生した場合、保険金のお支払いができません。
なおミカタでは補償が開始した日から1年間以内に発生した事件が対象となりますが会社によって対象となるトラブルも不担保期間も異なります。
保険金のお支払いができない事件(ミカタの場合)
- リスク取引に係る事件(金銭トラブル・金融商品、商品先物取引など)
- 相続に係る事件
- 離婚に係る事件
- 親族関係に係る事件(養育費トラブルなど)
このほか、保険会社によっては保険金支払いができないトラブルが細かく規定されていることがあります。
加入する前に、一度重要事項説明書や約款を確認するようにしましょう。
5. 付帯サービスの充実度について
加入されている方が無料で利用できる付帯サービスがあると、いざという時に安心できるかと思います。
保険会社によって力を入れているサービスが異なりますのでよく比較しましょう。
また、付帯サービスの内容や使える時間帯・返答までにかかる日数は様々なので、ここもよくチェックしましょう。
【弁護士保険ミカタ】【弁護士保険 事業者のミカタ】では・・・
弁護士直通ダイヤル
身近に起こるさまざまなトラブルの予防と対処に、弁護士と約15分間直接電話でお話いただくことができ、法的な問題かどうかの確認と一般的な助言を得られます。
また保険金のお支払い対象にならないトラブルについても、弁護士と直接お電話でお話いただくことができます。
弁護士紹介サービス
「弁護士保険ミカタ」の保険金支払対象となるお客さまが弁護士紹介をご希望される場合に、日本弁護士連合会を通じて、日本全国各地域の弁護士を無料でご紹介できます。
他にも特典サービスとして「労務相談ダイヤル」が利用できます。
ミカタ少額短期保険のおすすめポイント
ミカタ少額短期保険は、個人型・事業型の、2種類の弁護士保険を販売しています。
1. 【弁護士保険ミカタ】のおすすめポイント
①保険金支払い金額がわかりやすい
免責金額などの複雑な計算式がなく、実際にお支払いできる保険金額がわかりやすくなっています。
②保険金の利用回数制限がない
1年間の保険期間内での保険金支払限度額はありますが、限度額内であれば何回でも保険金の支払いは可能です。
③免責期間が比較的短い
不担保期間は最大で1年間と、保険を利用しやすいです。
④保険料の増額なし
保険の利用実績によって保険料が増額される、ということがありません。
トラブルが発生した際にも、更新後の保険料を気にすることなく保険を利用できます。
2. 【弁護士保険 事業者のミカタ】のおすすめポイント
①個人事業主でも加入できる
法人格を有していない個人事業主や副業しているサラリーマンでも、事業をしていれば誰でも加入できます。
②合計6つのプランからご自身に合った補償のプランを選べる
更新時にプラン変更もできるので、より事業のご状況にあったプランに変えられます。
ミカタ少額短期保険に寄せられたお客さまの声
実際に弁護士保険ミカタに加入しているお客さまの声をご紹介します
離婚トラブル
不貞行為をしていた妻への慰謝料請求
専業主婦の妻が家事を全くせずに毎日携帯電話に没頭していたので怪しいと思っていましたが、ある日妻の携帯が机の上に放置してあったため画面を見たところ、表示されていたメールから妻が不貞行為をしていることが発覚しました。
また、そのメールには私に対する誹謗中傷が書かれており、調べたところ何度も私に対して誹謗中傷を行っていたことがわかりました。
妻に対して、離婚と慰謝料の請求をしようと考え、この保険を利用して弁護士に依頼しました。
普通こういう場合、どこに相談してよいのか分かりませんでしたが、知識のある専門家(弁護士)にお任せできて助かりました。
北海道 40代 男性
交通事故トラブル
相手の保険会社との交渉
「車を運転中、後方から追突され、現在首や肩を痛めて通院しています。
車は修理中ですが、相手の保険会社から「車が10年落ちのため、保険金は40万円しか支払えない」といわれてしまいました。
到底納得できる金額ではなく、何度も交渉を試みたのですが結論は変わらないとのことでした。
この保険を利用して弁護士に依頼し、正当な修理費や通院費等を請求しました。
弁護士が間に入ってから、相手の補償額が当初言われていた額の2倍近くまで増額されました。
また、元々ケガの補償も3ヶ月しか受けられないと言われていましたが、ケガが完治するまで補償してもらえることになりました。
弁護士が間にはいることで、ここまで結果が違うとは思いませんでした。
弁護士費用も保険で補償され、とても助かりました。
兵庫県 50代 女性
また、ミカタ少額短期保険は、定期的加入者アンケートを行っており、常にお客さまの声を大切にしています。
-
1位保険金給付(相談料・弁護士費用等保険金)
-
2位弁護士直通ダイヤル
-
3位弁護士紹介サービス、トラブルを未然に解決することができると思うから、日弁連(日本弁護士連合会)との協定
労働問題、相続や離婚など幅広い範囲でカバーしている弁護士保険の中で、日本の弁護士すべてが登録している「日本弁護士連合会」と協定を結んでいるのは、弁護士保険会社の中でもミカタ少額短期保険だけです。
弁護士保険のメリット・デメリット
最後に、弁護士保険に加入するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- いざという時の弁護士費用を安く抑えることができます
- 「相手方に損害賠償請求したけど弁護士に依頼した金額の方が高くなってしまった・・・」と費用倒れになりにくく、泣き寝入りを防ぐ効果が期待できます。
- 法的トラブルが起こった時、「どこに相談したらいいかわからない」と悩んで時間を浪費することなく、すぐに相談しやすくなります。
- 意図せず自分が加害者になってしまった時、想像している以上にパニックになりやすいです。加害者側になってしまった場合でも補償の対象となります。
デメリット
- 「加入する前に起こった法的トラブルは保険金支払いの対象外」等、補償対象外のトラブルもあるため注意が必要です。
- 何もトラブルがないことが一番ですが、保険を利用しないとただ毎月保険料がかかるだけになります。
- 前述の通り、弁護士費用がすべて補償されるわけではないため、注意しましょう。
まとめ
弁護士保険を比較する際には、今回ご紹介したような5つのポイントをそれぞれ抜き出し条件を揃えてみると違いや特性が分かりやすくなります。 「保険料が安いから入ってみたけど、全然保険金が支払われなかった」と後悔しないように、自分にあった保険を探せるといいですね。