AIで作った訴状は正しい?そのまま提出してよいか判断基準を解説

「裁判を起こしたいけど、弁護士費用が高くて難しい」
「AIで訴状が作れると聞いたけど、本当にそれで大丈夫なのか不安」
「提出してから間違いに気づいたらどうしよう」

こうした不安を抱えながら、本人訴訟を検討している方は少なくありません。

結論から言うと、AIは訴状の下書きを作る道具としては活用できますが、生成された文章をそのまま裁判所に提出することはおすすめできません。

訴状の正しさは「法律・事実・証拠・形式」という4つの要素で決まるものであり、AIはそのすべてを自動で保証してくれるツールではないからです。

本記事では、AI訴状が抱えるリスクと提出前の確認ポイントについて、弁護士監修のもと、わかりやすく解説していきます。

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目次

AIで作った訴状は正しいのか

AIで訴状を作ること自体は可能です。

しかし「作れる」と「正しい」は別物です。

AIで作った訴状が必ずしも正しいというわけではないのですね。

弁護士

ここでは、まず結論と前提を整理します。

AIの訴状はそのまま提出せず下書きとして使うのが基本

AIを使えば、訴状らしい文章はすぐに作れます。

当事者の名前や請求額を入力するだけで、整った体裁の文書が数分で完成します。

しかし、その文書が「裁判所に提出できる訴状として正しいか」どうかは、また別の話です。

結論から言うと、AIが生成した訴状はあくまで「下書き」として扱うのが基本です。

たとえ文章が読みやすく、構成が整っていたとしても、必ずしも法的に正確とは言いきれません。

【訴状作成におけるAIは下書きとして使い、自分で内容を確認し直してから提出する】この使い方を頭に入れておけば、致命的なミスを防ぎやすくなります。

「文章が自然」と「訴状として正しい」は別物

AIが生成する文章の特徴として、読んでいて違和感が少ないという点があります。

語尾が揃っていて、段落の流れも滑らかで、一見すると「ちゃんとした文書」に見えます。

しかし、この「自然さ」は、内容の正しさとは無関係です。

たとえば、存在しない法律の条番号が書かれていても、文章の流れは自然に見えてしまいます。

事実関係の整理が不十分なまま「よって被告は原告に対し損害賠償を支払う義務がある」と書かれていた場合、文体だけなら一見整っているようにも見えます。

しかし、訴状の「正しさ」は、文章のなめらかさで決まるものではありません。

主張の根拠と、法的構成の精度で決まります。

そもそも「正しい訴状」とは何か

弁護士

AIの話に入る前に、まず「正しい訴状」の定義を押さえておきましょう。

訴状には、決まったテンプレートや決まった文言が必要ということでしょうか?

訴状は被害を訴える文書ではなく、裁判所に対して「誰が誰に何をどのような理由で請求するか」を法的な形式で示す文書です。

感情や経緯を詳しく書くことで共感を得ようとする文書ではありません。

裁判官が訴状を読む目的は、請求の内容と根拠が法律上の要件を満たしているかを確認することです。

そのため訴状には「請求の趣旨(何を求めるかを端的に示す部分)」と「請求の原因(その根拠となる事実と法律上の主張を説明する部分)」という構成要素があります。

弁護士

自分の気持ちをただぶつけるのではなく、主張の構造を整理して示す場所だと理解しておきましょう。

AI訴状の正しさを見極めるポイント

訴状の「正しさ」は感覚では判断できません。

では、どのように判断すればいいのでしょうか?

弁護士

法律・事実・証拠・形式という4つの軸で、順番に照らし合わせていきましょう。

法律構成として無理がないか

訴状の核心は「どの法律の、どの要件に、どの事実が当てはまるか」という構成です。

AIが出力した法的根拠が実際の条文と合致しているか、条文の要件を満たす事実が記述されているかを確認しましょう。

たとえば不法行為(故意や過失で他人に損害を与える行為)に基づく損害賠償を求めるなら、民法709条の要件を満たす事実関係が必要になります。

条文番号をそのままインターネットで検索し、要件の内容と訴状の記述を照合するだけでも、大きな誤りを発見できることがあります。

事実関係に飛躍や抜け漏れがないか

時系列が飛んでいる、因果関係が説明されていない、「なぜそうなったか」が書かれていない、といった箇所は、相手方に「その主張は事実として成立していない」と指摘される余地になります。

AIによって出力された訴状を読みながら、事実の連鎖がつながっているか、主張の根拠として必要な事実が抜けていないかを確認してください。

いつ、誰が、何をしたのかが時系列で明確に示されていることが求められます。

「おそらく」「思われる」といった推測ベースの記述は、主張の根拠として弱くなります。

証拠との整合が取れているか

主張と証拠が対応していることは訴訟の基本です。

訴状で主張している内容について、それを裏づける証拠が存在し、かつその証拠が主張内容と矛盾していないかを確認しましょう。

証拠の内容を誤って解釈した記述や、証拠の存在を前提にしながら実際には証拠がない、という状況は特に注意してください。

証拠のない主張は、相手に否定された場合、反論する手段がなくなります。

訴状の形式として必要事項が足りているか

民事訴訟法上、訴状には一定の形式要件が求められます。

当事者の表示(住所・氏名・法人なら代表者名)、請求の趣旨、請求の原因が明示されていること、そして提出先の裁判所が正しいかどうかも確認が必要です。

収入印紙の金額は請求額によって変わるため、裁判所の基準に合わせて計算しましょう。

これが欠けると補正(修正の要求)を求められたり、場合によっては却下されたりします。

どれか1つでも崩れると通用しにくくなる

4つの要素はどれか1つでも欠けると、全体の説得力が落ちます。

法律の構成が正確でも事実整理が甘ければ主張が成り立ちません。

事実関係が整っていても証拠がなければ立証できず、すべてが揃っていても形式要件を満たしていなければ裁判所の審査は通らないのです。

AIが生成する訴状は、特に「証拠との整合」と「法律構成の精度」という点で確認が必要です。

文章として体裁が整っていても、この2点が崩れていることが珍しくありません。

AIで作った訴状が危ないと言われる理由

「読んでいて違和感がない」ことが、かえって危険を見えにくくします。

特にどういった点について気を付けるべきでしょうか?

弁護士

AIの出力が持つ落とし穴を、具体的に4つ挙げます。

もっともらしい誤りが混ざっても気づきにくい

AIの文章生成の特性のひとつに、誤った情報をもっともらしい文体で出力するという点があります。

法律の条番号や判例の引用が誤っていても、文章全体の流れとしてはおかしく見えません。

むしろ正確な情報と同じくらい、自然に読めてしまいます。

これを「ハルシネーション(AIが事実と異なる内容を自信ありげに出力してしまう現象)」と呼びます。

法律文書において、これは特に危険です。

存在しない条文を根拠にした主張は、相手方の弁護士や裁判官にすぐ見抜かれます。

しかも本人がAIの出力をそのまま信じていた場合、反論の準備もできていない状態で指摘されることになります。

事実関係が曖昧なままでも文章だけ整ってしまう

訴状の作成で最も重要なのは、事実関係を精密に整理することです。

いつ、どこで、誰が、何を言い、何をしたかを、具体的な日時・場所・行為の形で記述しなければなりません。

ところがAIは入力された情報をもとに文章を生成するため、入力が曖昧であれば出力も同様に曖昧なままです。

それでも文章の流れは整っているため、読んだ側には「ちゃんと書けている」と感じさせます。

事実関係の曖昧さは文体では判断できないため、自分で内容を精査しないと気づかないまま提出してしまうリスクがあるのです。

条文や判例が正しそうに見えても確認しないと危険

AIが出力する訴状には、法律の条文番号や判例の内容が含まれることがあります。

それが実際に存在するものであっても、適用条件や解釈が案件の内容に合っているかどうかは別途確認が必要です。

たとえば「不法行為に基づく損害賠償(民法709条)」という記述自体は正確でも、その条文を適用するための要件である「故意または過失」「権利・利益の侵害」「損害の発生」「因果関係」のすべてを満たす事実が書かれていなければ、法的な主張として成立しません。

条文の番号が正しいことと、その条文を使った主張が正しいことは、別物です。

自分に有利な話に寄せすぎて主張が空回りしやすい

AIへの入力は多くの場合、自分の立場から見た状況説明になります。

するとAIは提供された情報をもとに、提出者に有利な方向で文章を組み立てようとします。

一見すると都合がいいように思えますが、訴訟では相手方の反論が必ず存在します。

自分に都合のよい方向に寄せた主張は、相手方の反論を想定されていません。

反論されたとき、崩れやすい主張は、裁判では不利に働きます。

強そうに見える主張が実は脆い構造になっていることに、AIの出力からだけでは気づきにくいのです。

AIで作った訴状で最初に確認すべき4つのポイント

AIで下書きした訴状を具体的に添削する際、どのように確認していくのが良いでしょうか?

弁護士

AIの出力を受け取ったら、細かい内容より先にこの4点を確認してください。

ここが崩れていると、その後の修正がどれだけ丁寧でも土台が揺らぎます。

誰が誰に何を請求するのかが明確になっているか

訴状の基本構造は「原告(訴えを起こす側)が被告(訴えられる側)に対して○○を求める」という形です。

ここが曖昧なまま文章が展開されていると、裁判所も内容を判断しにくくなります。

AIの出力を受け取ったとき、まずは「当事者は誰か」「何を請求しているか」が一文で明確に読み取れるかどうかを確認しましょう。

日付・金額・当事者名・経緯にズレがないか

AIが生成した文章の中に、入力した情報と異なる内容が含まれていることがあります。

たとえば、以下のようなミスが生じがちです。

  • 日付がずれている
  • 金額が変わっている
  • 当事者の名前の表記が統一されていない

訴状は事実関係を根拠にして法的主張を展開するため、こうした数字や固有名詞のズレはそのまま主張の信頼性に影響します。

全文を通じて事実情報が正確に統一されているかを、一つひとつ確認してください。

請求の理由が感情ではなく事実ベースで整理されているか

「ひどいことをされた」「許せない」という感情的な表現は訴状には不要です。

それより「○月○日に被告が○○という行為をした結果、原告に○○円の損害が生じた」という形で、事実と結果が具体的につながっている必要があります。

AIの出力に感情的な表現や主観的な評価が混じっていないかを確認し、あれば事実の記述に置き換えましょう。

証拠で裏づけできない主張が混ざっていないか

AIは証拠の存在を確認しながら文章を生成するわけではないため、手元に証拠がない事実についても主張として書き込んでしまうことがあります。

訴状に事実を記載する際は、書証・写真・録音・メールといった、証拠が実際に手元にあることが前提です。

出力された訴状を読みながら、各事実に対応する証拠が本当に存在するかをリストアップして確認してみましょう。

AIを使っても崩してはいけない訴状の基本

どれだけAIを活用しても、訴状には「ここだけは外してはいけない」という基本があります。

この基本を押さえておけば、ひとまずは大丈夫ですか?

弁護士

以下の4点は、提出前に必ず確認しておきましょう。

請求の趣旨と請求の原因が対応していること

「被告は原告に対して○○円を支払え」という請求の趣旨に対して、それを支える事実と法律上の根拠が請求の原因として書かれていることが基本です。

請求の趣旨で求めている内容と、請求の原因で展開している主張がかみ合っていない訴状は、裁判所から補正を求められます。

時系列が一読で追えること

裁判官は複数の事件を抱えながら訴状を読みます。

時系列が行き来していたり、出来事の順番が不明確だったりすると、読む側の理解が遅くなり、主張の印象も薄れてしまいます。

出来事は原則として時間順に整理し、いつ何が起きたかを一読で追えるよう構成しましょう。

張ごとに証拠とのつながりが見えること

各事実の主張に対して、対応する証拠番号(甲第○号証)を括弧で示すのが通常の訴状の書き方です。

AIの出力にはこの証拠番号の対応が含まれていないことが多いため、自分で追記する必要があります。

証拠と主張が対応していると、裁判官が内容を把握しやすくなります。

余計な感情表現や断定を入れすぎないこと

「被告の行為は到底許されない」「常識的に考えてあり得ない」といった感情的な表現は、主張の説得力を高めるどころか、訴状の印象を下げてしまうことがあります。

裁判は感情の優劣ではなく、事実と法律の論点で争われるものです。

AIの出力に含まれる感情的な表現は削除し、淡々とした事実の記述に置き換えましょう。

AIで作った訴状をそのまま出してはいけないケース

弁護士

案件の内容によっては、AIの下書きをそのまま使うことが特に危険なケースがあります。

AIに書き出してもらった訴状は、自分で一度確認しないといけないですね。

以下に当てはまる項目がないか、一度確認してみてください。

事実関係が複雑で争いが大きいケース

当事者間で事実の認識が大きく異なる場合や、出来事の経緯が複雑に絡み合っている場合は、AIが整理した内容が実態と合致しているとは限りません。

争いが大きい案件ほど主張の構成と証拠の積み上げが重要になるため、AIの下書きだけで進めるのはリスクが高いと言えるでしょう。

名誉毀損・労働・相続・医療など論点が多いケース

名誉毀損・労働・相続・医療などの類型は、適用される法律の解釈や判例の蓄積が複雑となり、論点が多岐にわたります。

たとえば名誉毀損では「公共の利害に関する事実」「公益目的」「真実性」という3つの要件が揃えば違法性が阻却される(罰せられない)など、単純に「悪口を言われた」という事実だけでは判断できません。

こうした領域ではAIの出力を鵜呑みにせず、専門家の確認が必要です。

証拠が弱いまま主張だけ先行しているケース

証拠が不十分なまま強い主張を書いた訴状は、相手方に否認された途端に立証できなくなります。

AIは証拠の強弱を評価する機能を持たず、証拠の裏づけがない主張でも自信ありげな文体で出力してしまいます。

そのため、まずは証拠リストを先に整理し、主張が証拠によって支えられているかを確認してから、訴状を作成するとよいでしょう。

相手方の反論を想定しないまま作っているケース

訴訟は、一方の主張を裁判官に聞いてもらうだけで終わりではありません。

相手方が反論し、こちらがさらに反論するという「応答」があります。

相手がどの点を否定してくるか、どういう根拠で反論してくるかを想定しながら訴状を作ることが、より精度の高い主張につながります。

AIに自分の情報だけを入力して作った訴状は、この視点が欠けていることが多いです。

AIは訴状作成のどこまでなら役立つのか

やっぱり、AIに頼らず弁護士等専門家に依頼すべきですよね。

弁護士

いえいえ、「AIは訴状作成に使えない」という話ではありません。

AIを正しく使えば、本人訴訟の準備をかなり効率化できます。

AIに任せてよい部分と、そうでない部分を整理しましょう。

事実の整理や論点の棚卸しには使いやすい

時系列の整理、関係者の整理、出来事の羅列から主な争点の抽出といった作業は、AIが得意とする分野です。

そのため、自分の頭の中にある情報を整理するための道具として使うと、論点が見えやすくなります。

最初から完成版の訴状を作ろうとするのではなく、まず事実を並べて整理するためのツールとして使うのが有効です。

文章のたたき台や言い回しの整理にも向いている

法律文書特有の言い回し、条文の引用の仕方、事実の記述の表現などについて、AIはある程度の文例を提示できます。

特に、本人訴訟の経験がない方にとっては、「どういう文体で書けばよいか」というハードルを下げる効果があります。

ただし、これはあくまで表現の参考として使うものであり、内容の正確性を担保するものではありません。

証拠評価や法的判断をAI任せにしてはいけない

どの証拠がどの程度の説得力を持つか、相手の反論をどう崩すか、どの法律のどの要件に当てはめるかといった判断は、AIに任せるべきではありません。

これらは事実の認定と法律解釈が絡み合う領域です。

そのため、案件の細部に精通している人の判断が必要となります。

最後は人間が確認する前提で使うべき

AIを活用すること自体は問題ありません。

しかし出力をそのまま最終版として扱うのではなく、必ず人間が確認・修正する前提で使いましょう。

訴状を提出した後は取り消しが難しく、内容の誤りは訴訟結果に直結する可能性があります。

AIはあくまで補助ツールであることを理解しましょう。

弁護士に確認したほうがよいケース

う~ん、初めてのことで自分に知識がないし、AIにどこまでまかせていいのか判断がつきません…。

弁護士

AIと自分だけで進めることに限界を感じたら、早めに専門家へ相談しましょう。

以下のいずれかに当てはまる場合は、検討してみてください。

請求額が大きいケース

数百万円を超えるような請求の場合、訴訟の結果が当事者の生活に大きく影響します。

そのような中で法的な構成が1点でも崩れてしまうと、請求全体が認められなくなるリスクもあります。

金額が大きくなるほど、専門家に確認するコストの費用対効果は高くなります。

相手が企業や専門家で反論が強そうなケース

相手方に弁護士がついていたり、企業が組織的に対応してきたりする場合は、主張の構成と証拠の積み上げに、相当の精度が必要となります。

そのため、AIの助けだけで正しい訴状を作成するのは、かなり難しいでしょう。

自分でも論点が整理しきれていないケース

自分でも何を請求したいのか、どの事実が重要なのかが整理できていない段階で訴状を作成しようとすると、論点が散漫になりがちです。

このようなケースでは、弁護士に相談して論点を整理することが、遠回りのように見えて、結果として近道になることもあります。

AIの出力を読んでも正しいか判断できないケース

AIが生成した内容を読んで「これで合っているのかどうかわからない」と感じる場合、そのまま裁判所へ提出するのは危険です。

わからないまま自己判断で進めるより、法律の専門家に一度確認を依頼したほうが確実です。

弁護士費用が心配な場合は、まず無料相談や弁護士会の相談窓口を活用するという選択肢もあります。

AI訴状についてよくある質問

「訴状作成でAIを使いたい場合、実際にどうすればいいの?」という疑問をまとめました。

特に本人訴訟を初めて検討している方が気になりやすい点を中心に答えます。

AIで条文や判例を入れても大丈夫か

入れてもOKだが必ず自分の目で内容を確認する

条文番号や判例をAIが出力したとしても、それが実際に存在しているか、また、正確な内容となっているかどうかは自分で確認する必要があります。

条文はe-Gov法令検索(国が提供する法令データベース)で本文を確認できます。

判例については裁判所のウェブサイトや法律データベースで確認を取ることが前提です。

AIの出力をそのまま信用して提出すると、存在しない条文を引用した訴状になるリスクがあります。

本人訴訟ならAIだけで進めても問題ないか

本人訴訟でAIを活用しながら進めることは可能

ただし、「AIだけで完結させる」という考えは危険です。

特に相手方が弁護士をつけてきた場合、法的構成の穴を突かれる可能性があります。

AIで下書きを作り、法律相談や弁護士費用特約のある保険を活用しながら専門家の目を通すという組み合わせが現実的です。

どの段階で専門家に見てもらうべきか

少なくとも裁判所に提出する前段階で一度確認してもらうことが理想

特に請求の趣旨と請求の原因の整合、証拠との対応関係、法的構成の正確性という点を専門家に確認してもらうと、致命的な誤りを防ぎやすくなります。

なお、日本弁護士連合会が提供する法律相談の窓口や、各都道府県の弁護士会の相談窓口を利用するという方法もあります。

あなたが泣き寝入りしないために

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まとめ:AIは「使い方次第」、正しさの判断は人間が担う

AIは訴状の下書きを作る道具として一定の役割を果たせます。

情報を整理し、文章の骨格を作り、言い回しを整えるという作業でAIを活用することは、本人訴訟のハードルを下げる意味で有効です。

ただし「AIが作ったから正しい」という前提は危険です。

訴状の正しさは法律・事実・証拠・形式という4つの要素で決まり、AIはそのすべてを自動で保証できるツールではありません。

文章が自然に見えて条文が含まれていても、また、構成が整っていても、それだけでは不十分です。

AIの出力を一度受け取ったら、そこに書かれている事実が正確か、法律の根拠が正しく使われているか、証拠と対応しているか、形式要件が揃っているかを自分で確認しましょう。

そして、判断に迷う場合や請求額が大きい案件では、専門家に確認を依頼することをおすすめします。

弁護士

畝岡 遼太郎 弁護士

大阪弁護士会所属

 

西村隆志法律事務所

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TEL:06-6367-5454

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