弁護士に相談したくても、費用の高さや不透明さに不安を感じて躊躇してしまう方は多いのではないでしょうか。
弁護士費用は、相場はあるものの、案件によって大きく異なります。
この記事では、弁護士費用についてのよくある質問や複数の弁護士への相談方法、依頼後の不満への対処法まで、幅広く解説しています。
法的トラブルに直面した場合でも、この記事に書かれた内容を知っておけば、適切な判断ができるようになるでしょう。
弁護士への相談を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
記事に入る前に・・・
だけど費用的に無理・・・という時代は終わりました。
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まずは弁護士費用の内訳を知ろう
弁護士費用は、事件の内容や複雑さ、進行状況などによって大きく変動します。
弁護士へ依頼する前に費用の内訳を理解しておくと、予算の見積もりや弁護士との交渉時に参考になりますね!
相談料
30分あたり5,000円から1万円程度が相場ですが、近年では初回無料相談を実施している法律事務所も増えています。
ただし、無料相談の場合でも、30分を超えるとその後の相談は有料になることが多いので、注意が必要です。
また、借金問題の相談なら、何度でも無料としているところもあります。
相談料の有無や金額は事前に確認し、予算に応じて適切な法律事務所を選びましょう。
着手金
着手金は基本的に返金されることはありません。
また、着手金の金額は、事件の内容や経済的利益の額によって異なります。
例えば、離婚訴訟の場合は20万円以上、遺産分割調停の場合は30万円以上が一般的な相場とされています。
また、交通事故の示談交渉の場合は10万円以上が目安です。
着手金は事件解決までの弁護士の労力に対する対価であり、結果の成否にかかわらず発生する点に注意が必要です。
成功報酬
この成功報酬の定義は、弁護士によってさまざまです。
自身と弁護士との間に、成功における認識のズレが生じないよう、契約前に確認しておきましょう。
成功報酬の金額は、通常、獲得した経済的利益の一定割合で計算されることが多いです。
例えば、遺産分割調停の場合は、獲得した経済的利益の10%程度が一般的な相場です。
実費
具体的には、以下の費用が含まれます。
- 交通費
- 郵便切手代
- コピー代
- 収入印紙
- 通信費
- 電話代
- 宿泊費
これらの費用は、事件の進行に伴い発生するため、事前に正確な金額を見積もることは難しい場合があります。
実費の取り扱いは法律事務所によって異なり、全部請求する事務所もあれば、一部の実費を請求しない事務所もあります。
依頼時に実費の取り扱いについて確認し、予想外の出費は避けるようにしましょう。
離婚問題の弁護士費用相場
離婚問題って、調停や裁判等、離婚の種類や争点によってかなり費用感が変わりそうですが…。
そうですね。
費用は依頼内容や解決方法に応じて変動するため、事前に弁護士と内訳を確認することが重要です。
離婚の種類別(協議離婚、調停離婚など)の費用相場
離婚の種類によって、弁護士費用の相場は大きく変わります。
それぞれ詳しい費用を見てみましょう。
離婚の種類 | 着手金 | 成功報酬 |
協議離婚 | 20万円~30万円程度 | 獲得金額の10~20%程度 |
調停離婚 | 30万円~40万円程度 | 30万円~40万円程度 |
裁判離婚 | 30万円~50万円程度 | 30万円~60万円程度 |
協議離婚では、相手との交渉や離婚協議書の作成などのサポートを受けられます。
調停離婚の場合、弁護士は依頼者の代理人として家庭裁判所に出廷し、調停委員とのやりとりを行います。
裁判離婚になると、裁判所での審理や判決に至るまでの複雑な手続きが必要となるため、弁護士の費用負担も大きくなりがちです。
なお、これらの費用に加えて、調停離婚や裁判離婚の場合は、収入印紙代や郵便切手代などの実費も別途必要になります。
財産分与、親権、養育費に関する費用相場
離婚に関連する財産分与、親権、養育費などの問題は、離婚費用とは別途料金が発生する場合があります。
これらは離婚の争点となりやすく、解決までに時間がかかることも多いため、弁護士費用も高額になる傾向があります。
離婚にまつわる問題の弁護士費用は、事案の複雑さや争いの程度によって大きく変動します。
そのため、事前に弁護士と詳細な打ち合わせを行い、費用の見積もりを取ることが重要です。
費用の支払い方法(分割払いや後払いなど)についても相談することで、経済的な負担を軽減できるでしょう。
労働問題の弁護士費用相場
労働問題もいろいろなケースがありますよね。
これも問題の種類や解決方法によって弁護士費用が大きく変わるイメージがあります。
一般的に、着手金と成功報酬の2段階構成が多いですが、中には完全成功報酬型(着手金が発生しない形式)を採用している事務所もあります。
解雇、残業代、ハラスメントに関する費用相場
労働問題における主要な3つの問題(解雇、残業代、ハラスメント)に関する弁護士費用の相場は以下のとおりです。
問題の種類 | 着手金 | 成功報酬 |
不当解雇 | 30万円程度 | 獲得金額の10%程度 (固定の場合20万~30万円程度) |
残業代請求 | 20万~30万円程度 | 獲得金額の20%程度 |
ハラスメント | 10万~20万円程度 | 獲得金額の10~15%程度 |
これらの費用に加えて、訴訟を行う場合は裁判所に納付する印紙代や切手代などの実費が別途必要になります。
また、弁護士によっては着手金なしの完全成功報酬型や分割払いに対応している場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。
労働問題は複雑で準備や手続きに時間がかかるため、できるだけ早い段階で弁護士に相談することが重要です。
費用面で心配な場合は、無料相談会を実施している事務所を探してみましょう。
相続問題の弁護士費用相場
相続問題は弁護士費用が多額になるイメージです。
そもそも争う金額も大きいですし、複雑な案件も少なくないですよね。
相続問題は、遺産分割協議・遺言書作成・遺留分侵害額請求など、様々な手続きがあり、それぞれに費用が発生します。
相続財産の額と費用の関係
相続問題における弁護士費用は、多くの場合、相続財産の額に比例して増加します。
これは、財産額が大きくなるほど、案件の複雑さや弁護士の負担が増加するためです。
以下の表は、遺産分割協議における弁護士費用の一般的な相場です。
相続分の時価相当額 | 着手金 | 成功報酬 |
300万円以下 | 相続分の8% | 相続分の16% |
300万円超3,000万円以下 | 相続分の5.5%+9万9000円 | 相続分の11%+19万8000円 |
3,000万円超3億円以下 | 相続分の3.3%+75万9000円 | 相続分の6.6%+151万8000円 |
3億円超 | 相続分の2.2%+405万9000円 | 相続分の4.4%+811万8000円 |
例えば、相続分が300万円の場合、着手金は24万円、成功報酬は48万円となり、合計で72万円程度の弁護士費用が発生する可能性があります。
ただし、これはあくまで一般的な相場であり、実際の費用は事案の複雑さや争いの程度によって変動します。
また、「分割対象となる財産の範囲または相続分についての争いのない部分については、相続分の時価相当額の3分の1を基準に計算する」という特例もあるため、具体的な費用については弁護士と直接相談することが重要です。
遺言作成に関する費用相場
遺言作成は、相続問題において重要な手続きです。
遺言を作成しておけば、故人の意思を明確に伝えられるため、遺産分割で生じるトラブルを未然に防げます。
この遺言作成における費用相場は以下のとおりです。
遺言書の種類 | 遺産総額 | 弁護士費用 |
定型の場合 | – | 11万円~22万円 |
非定型の場合 | 300万円以下 | 22万円 |
300万円超3,000万円以下 | 遺産総額の1.1%+18万7000円 | |
3,000万円超3億円以下 | 遺産総額の0.33%+41万8000円 | |
3億円超 | 遺産総額の0.11%+107万8000円 |
遺言書の作成方法には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。
「自筆証書遺言」や「秘密証書遺言」を選択した場合は、弁護士や公証人に依頼しなくても、自分で遺言書を書くことができます。
ただし、ルールに則って書く必要があり、記載内容に間違いがあると、最悪の場合、遺言書が無効となる場合もあるので注意しましょう。
弁護士に遺言書作成を依頼すれば、遺言者の意思を法的に適切な形で表現できるため、遺言書の有効性を高められます。
なお、遺言執行者の指定では、30万円以上が一般的な相場となっています。
依頼する際は、事前に複数の弁護士に相談し、費用の見積もりを比較検討することをおすすめします。
また、一部の弁護士事務所では、分割払いや後払いに対応している場合もあるので、費用面で不安がある場合は相談してみましょう。
インターネットトラブルの弁護士費用の相場
ネット社会である昨今、インターネット上でのトラブルも年々増加傾向にありますよね。
インターネット上での誹謗中傷、プライバシー侵害、著作権侵害などのトラブルに巻き込まれた場合、弁護士に相談すれば、解決できることがあります。
投稿削除と発信者情報開示請求の費用相場
インターネットトラブルにおいて、最も一般的な対応は、投稿の削除要請と発信者情報の開示請求です。
これらの手続きに関する弁護士費用の相場は以下のとおりです。
手続き | 着手金 | 成功報酬 |
投稿削除(任意交渉) | 5万円~10万円 | 5万円~10万円 |
投稿削除(仮処分申立て) | 22万円~44万円 | 22万円~44万円 |
発信者情報開示請求(IPアドレス) | 20万円程度 | 15万円程度 |
発信者情報開示請求(契約者情報) | 20万円~30万円 | 15万円~20万円 |
多くのサイト管理者は任意での削除依頼に応じますが、応じない場合は仮処分の申立てなど、法的手続きが必要になることがあります。
発信者情報開示請求にも任意手続きはありますが、基本的には裁判手続きが必要になることが多いでしょう。
インターネットトラブルでの手続きには専門的な知識が必要となるため、インターネット関連の法律に詳しい弁護士に相談しましょう。
また、費用は事案の複雑さによって変動する可能性があるため、具体的な見積もりは弁護士に直接確認してください。
損害賠償請求と総合的な対応の費用相場
投稿削除や発信者情報開示請求に加えて、損害賠償請求を行う場合もあります。
これらの手続きを行う場合の費用相場は以下のとおりです。
手続き | 着手金 | 成功報酬 |
損害賠償請求(交渉) | 10万円程度 | 獲得額の16%程度 |
損害賠償請求(訴訟) | 20万円程度 | 獲得額の16%程度 |
総合的な対応 | 35万円~50万円程度 | 獲得額に応じて変動 |
交渉による解決を試みた場合、例えば200万円の賠償金を獲得できたとすると、弁護士費用の総額は42万円程度です。
訴訟になった場合はさらに費用がかかり、着手金も増加します。
なお、総合的な対応を依頼することで、個別対応よりも全体的な費用を抑えられるでしょう。
具体的には、以下の内容を一括して弁護士に依頼します。
- 投稿削除
- 発信者情報開示請求
- 損害賠償請求
インターネットトラブルの解決には時間がかかることが多いため、弁護士費用の支払い方法(分割払いや後払いなど)について事前に相談することも重要です。
交通事故の弁護士費用の相場
自動車保険に付帯されている弁護士費用特約なども広く普及していますが、実際にはどのくらい弁護士費用がかかるのでしょうか?
弁護士費用特約を利用することで、自己負担を抑えられる可能性があります。知らずに加入していたということもありますので、いちど自動車保険の内容を確認することをおすすめします。
また交通事故も一般的に、着手金と成功報酬の2段階構成が多く見られます。
一般的な交通事故案件の弁護士費用相場
交通事故の弁護士費用は、主に着手金と成功報酬から構成されます。
費用相場は以下のとおりです。
費用項目 | 金額 |
着手金 | 10万円~20万円程度 |
成功報酬 | 獲得金額の10~15%程度 |
例えば、弁護士に依頼して300万円の賠償金を獲得できた場合、弁護士費用の総額は以下のように計算されます。
【着手金20万円】+【成功報酬金45万円】=【かかった弁護士費用65万円】
- 着手金は最大額を想定
- 成功報酬金は300万円の15%を想定
ただし、これはあくまで一般的な相場であり、事案の複雑さや争点の数によって変動する可能性があります。
また、弁護士によっては、示談交渉から裁判まで一貫して対応する場合と、示談交渉と裁判を別々に扱う場合があり、後者の場合は追加の着手金が必要となることがあります。
弁護士は過去の判例や専門知識に基づいて、損害賠償額を算定します。
自身で行うよりも、有利な条件で示談交渉を進められるでしょう。
事故の内容によっては、弁護士に依頼することで賠償金額が増加し、最終的には、(自分で交渉するより)弁護士費用を差し引いても手元に残るお金が増えることもあります。
弁護士費用特約の活用と費用請求の可能性
交通事故の被害者が弁護士費用を抑える方法として、「弁護士費用特約」の活用が挙げられます。
また、場合によっては加害者側に弁護士費用を請求できることもあります。
弁護士費用特約の活用
「弁護士費用特約」は、主に自動車保険のオプションとして付帯できる特約です。
この特約に加入していれば、保険会社が弁護士費用を負担してくれます。
一般的な補償内容は以下のとおりです。
補償項目 | 補償限度額 |
法律相談費用 | 最大10万円 |
弁護士費用 | 最大300万円 |
多くの保険会社では300万円まで弁護士費用を負担してくれます。
この特約を利用すれば自己負担なく依頼できる可能性もあるため、交通事故に遭った際は自身の保険加入状況を確認することが重要です。
加害者側への弁護士費用請求
通常、弁護士費用は相手方に請求できませんが、以下のような例外があります。
- 示談交渉で相手方が弁護士費用の支払いに同意した場合
- 訴訟で勝訴し、裁判所が弁護士費用の一部負担を認めた場合
訴訟で認められる弁護士費用は、一般的に認容額の1割程度とされています。
例えば、300万円の賠償金を獲得した場合、30万円程度の弁護士費用が認められるということです。
交通事故の被害に遭った際は、まずは弁護士との無料相談を利用し、自身のケースにおける費用の見積もりや、弁護士費用特約の適用可能性について相談することをおすすめします。
刑事事件の弁護士費用の相場
被疑者・被告人が弁護士に依頼した場合の相場はどのくらいなのでしょうか?
刑事事件の弁護士費用は、事件の複雑さ、被疑者・被告人の状況、弁護活動の内容によって大きく異なります。
こちらも、一般的に着手金と報酬金の2段階構成が多いですが、接見費用など別途発生する費用もあります。
刑事事件の基本的な弁護士費用構造
刑事事件における弁護士費用の目安を紹介します。
費用項目 | 金額 |
着手金 | 30万円~50万円程度 |
報酬金 | 30万円~50万円程度 |
接見費用 | 2万円~5万円程度/1回あたり |
ただし、あくまでも目安で、さまざまな要因によって金額は変化します。
例えば、複雑な事件や長期化が予想される事件では、着手金や報酬金が高くなる傾向があります。
接見費用は、弁護士が被疑者・被告人と面会するたびに発生し、回数に応じて増加します。
刑事事件の段階別弁護士費用
刑事事件の進行段階によって、弁護士費用の内訳や金額が変わることがあります。
主な段階と費用の特徴は以下のとおりです。
- 接見費用が中心
- 釈放を目指した活動の着手金が発生することも
- 着手金:22万円~55万円程度
- 報酬金:(不起訴の場合)22万円~55万円程度
- 報酬金:(略式命令の場合)不起訴時の報酬金を超えない額
- 着手金:22万円~55万円以上
- 報酬金:(無罪の場合)55万円以上
- 報酬金:(執行猶予の場合)22万円~55万円以上
- 報酬金:(求刑より軽い刑の場合)軽減の程度による相当額
この金額は、事案簡明な刑事事件と、それ以外の刑事事件で異なる場合があり、複雑な事件ではより高額になる可能性があります。
刑事弁護における特殊な費用と注意点
刑事弁護では、通常の弁護士費用以外でも注意すべき点があります。
実費
通常請求される実費との違いがいくつかあります。
- 裁判所への提出書類の印紙代
- 証拠収集のための交通費
- 専門家への鑑定依頼費用
国選弁護人制度
被告人の費用負担はありませんが、選任される弁護士を選ぶことはできません。
起訴前と起訴後で別々に弁護士と契約を結ぶケース
刑事事件は長期化することも多いため、各段階で着手金が発生する可能性があります。
控訴・上告時の追加費用
一審で有罪判決を受け、控訴や上告をする場合は、新たな着手金や報酬金が発生する場合があります。
債務整理の弁護士費用の相場
債務整理では、一般的に【任意整理】【個人再生】【自己破産】【過払い金請求】の4つの手続きがあります。
それぞれの手続きで費用が変わるため、事前に弁護士と相談して自分の状況に合った方法を選ぶことが大切ですね。
任意整理の弁護士費用相場
具体的な弁護士費用目安は、以下のとおりです。
費用項目 | 金額 |
着手金 | 1社あたり2万円~3万円程度 |
成功報酬 | 1社あたり2万円~3万円程度 |
減額報酬 | 減額分の10~15%程度 |
例えば、任意整理を依頼して借金を100万円減額できた場合、費用の計算は以下のようになります。
【着手金3万円】+【成功報酬金3万円】+【減額報酬金10~15万円】=【かかった弁護士費用14万円~21万円】
- 着手金は1社の場合
- 減額報酬金は100万円の10~15%として計算
債権者が複数ある場合は、着手金と成功報酬が債権者の数に応じて増加します。
個人再生の弁護士費用相場
弁護士費用の目安は以下のとおりです。
費用項目 | 金額 |
着手金 | 30万円~50万円程度 |
成功報酬 | 10万円~20万円程度 |
裁判所費用 | 2万円~3万円程度 |
個人再生委員への報酬 | 15万円程度 |
費用総額としては57万円~88万円程度です。
個人再生は比較的高額な費用がかかりますが、借金の元本を大幅に減らせるメリットがあります。
また、原則としてマイホームは処分されないので、住宅ローンがある方にとっては、有効な選択肢となるでしょう。
自己破産の弁護士費用相場
弁護士費用の目安は以下のとおりです。
費用項目 | 金額 |
着手金 | 20万円~50万円程度 |
成功報酬 | 0円~30万円程度 |
実費 | 2万円~50万円程度 |
費用総額としては、22万円~130万円程度になることが多いです。
自己破産の費用は幅が広く、事案の複雑さや財産の状況によって大きく変動します。
また、自己破産には以下の3種類あり、これによっても費用が変わってきます。
- 同時廃止事件
- 管財事件
- 少額管財事件
費用を抑えるうえで注目したいのが、少額管財事件です。
少額管財事件は、裁判費用を安く抑えられたり、手続きの期間が短縮できたりするなどのメリットがあります。
現金に変えられる資産が少ない場合は、「少額管財事件」として自己破産できる可能性があります。
その条件として、弁護士を代理人に立てることが必要です。
弁護士に依頼すると費用はかかりますが、少額管財事件を選択することで、長期的には費用を抑えられることもあります。
過払い金請求の弁護士費用相場
弁護士費用の目安は、以下のとおりです。
費用項目 | 金額 |
着手金 | 4万円程度 |
成功報酬 | 獲得金額の20~25%程度 |
例えば、過払い金請求を依頼して300万円返ってきた場合、弁護士費用の計算は以下のようになります。
【着手金4万円】+【成功報酬金60万円~75万円】=【かかった弁護士費用64~79万円】
- 成功報酬金は300万円の20~25%として計算
過払い金請求は、完全成功報酬型(着手金なし)を採用している法律事務所も多いので、事前に確認することをおすすめします。
弁護士費用を払えない時は?解決策を解説
案件によって、かかる弁護士費用は様々ということが分かりました。
もしも弁護士費用が高額で支払えない場合には、自分一人で案件を解決するしかないのでしょうか?
弁護士費用の支払いが難しい場合でも、法テラスの利用・分割払いや後払いに対応している弁護士事務所を探す、など法的支援を受ける方法はあります。
法テラスの利用方法
利用には一部条件がありますが、法律でのお悩みの方にとっては、心強い存在と言えるでしょう。
法テラスの利用条件と申請手続き
法テラスを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 資力基準を満たしていること
- 勝訴の見込みがあること
- 民事法律扶助の趣旨に適していること
資力基準の具体的な条件
- 単身者の場合:
- 月収が182,000円以下
- 預貯金等の資産が1,800,000円以下
- 2人家族の場合:
- 月収が251,000円以下
- 預貯金等の資産が2,500,000円以下
- 月収・資産額は地域によって異なる場合があります。
- 3人以上の家族の場合は、人数に応じて基準が緩和されます。
詳細については法テラスのホームページをご確認ください。
弁護士・司法書士費用等立替の申請手続きの流れは以下のとおりです。
- 法テラスに連絡し、資力基準を満たしているか確認する
- 電話もしくはWeb上で予約する
- 法テラスの事務所で面談する
- 必要書類を提出する(収入証明書、預貯金通帳のコピーなど)
- 資力審査を受ける
- 資力審査の結果を聞く
- 弁護士・司法書士費用等立替の手続きが開始する
事件解決後、立て替えられた費用の返済方法が決定されます。
成果がある場合には、弁護士・司法書士に支払う報酬についても決定します。
法テラスの支援内容と注意点
法テラスの主な支援内容
- 3回まで無料法律相談が受けられる
- 弁護士費用の立て替え払いが受けられる
支援を受ける際の注意点
- 立て替え払いは原則として分割での返済が必要
- 事件に勝訴した場合でも、立て替えられた費用は返済する必要がある
分割払い・後払い対応の弁護士を探す
弁護士費用の即時支払いが難しい場合、分割払いや後払いに対応している弁護士事務所を探してみるのもよいでしょう。
分割払い・後払いが可能な弁護士事務所の見つけ方
分割払いや後払いに対応している弁護士事務所は、以下の方法で探せます。
- オンライン弁護士検索サービスを利用する
- 法律事務所に直接問い合わせる
- 無料相談を活用する
- 法律相談サービスを利用する
自分に合った方法で、探してみてください。
分割払い・後払いのメリットとデメリット
分割払いや後払いを利用することで、大きな費用の発生を軽減できます。
メリット
- 即時の大きな支出を避けられる
- 経済的な負担を時間的に分散できる
- 必要な法的サービスをすぐに受けられる
デメリット
- 総支払い額が増える可能性がある
- 長期的な支払い義務が生じる
- 事件が早期に解決しても支払いが続く場合がある
急いで弁護士に依頼したいけれど手持ちのお金がないという場合に、分割払いや後払いは便利な支払い方法といえます。
ただし、トータルでは想像していた以上に費用がかかってしまうこともあるため、支払計画をしっかり立てることが重要です。
失敗しない弁護士選びのポイント
「近くの弁護士」という条件だけでも、たくさんの法律事務所がヒットします…。
どのような観点で依頼する弁護士を決めるのがいいのでしょうか?
弁護士選びは、法的問題解決の成否を左右する重要な決断です。
適切な弁護士を選ぶことで、効果的かつ効率的に問題を解決できるでしょう。
弁護士を選ぶ際の3つのポイント
弁護士を選ぶ際は、専門性・経験・コミュニケーション能力の3つのポイントに注目しましょう。
総合的に評価することで、自分に適した弁護士を見つけられます。
専門性
専門性は弁護士選びの重要な基準の一つです。特に、以下の点に注意が必要です。
- 相談分野の専門性
- 専門分野の深さ(最新の判例や法改正にも精通しているか)
- 他の専門家(税理士、司法書士など)との連携
相談する内容によっては、専門性だけでなく相性も重要な要素となります。
ただし、ひとつの分野のみを取り扱う弁護士はほとんどいません。インターネットで調べるなら、「注力している分野」「取り扱い分野」などを参考に探すといいでしょう。
経験
経験豊富な弁護士はさまざまな事件を経験しており、多様なケースに対応できます。
反対に経験が浅いと、望む結果が得られなかったり適切なアドバイスができなかったりすることもあります。
- 類似案件の取扱実績
- 成功事例
- 裁判経験
ただ経験があまりない弁護士でも、事務所でフォローする体制が整っている法律事務所があったり、経験がないがゆえに一生懸命事件に取り組んでくれる弁護士がいます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、案件の成功において、欠かせないスキルです。
弁護士を選ぶ際には、以下のポイントをおさえておくとよいでしょう。
- 法律用語をわかりやすい言葉で説明してもらえるか
- 依頼者の話をよく聞き、状況を正確に把握してもらえるか
- 案件の進捗状況を適切に報告し、必要な際に相談できるか
コミュニケーションに難がある弁護士は避けたほうがよいでしょう。
なぜなら、依頼者の意向を正確に確認しないで進めてしまう可能性があるためです。
意思疎通がうまくいかないとお互いに認識のズレが生じ、問題解決ができなくなる恐れがあります。
上記3つのポイントを押さえ、経験豊富な弁護士を選ぶことで問題解決をスムーズに進められる可能性が高くなります。
複数の弁護士事務所に相談して比較する
最適な弁護士を見つけるためには、複数の弁護士事務所に相談し、比較検討することが重要です。
まずは、2〜3件の事務所を比較することをおすすめします。
口コミや評判を参考にする
口コミや評判は、弁護士選びにおいて参考になります。
しかし、中には主観的な目線での評価も含まれているため、過度に信用しすぎないようにしましょう。
たとえば、オンラインの口コミサイトは一般的な評価を知るのに役立ちますが、偏りがある可能性も考慮すべきです。
また、知人からの紹介は信頼できる情報源ですが、案件の性質が異なる可能性もあります。
一方、弁護士会の評価は、公平な立場からの評価として参考になるでしょう。
特に離婚や借金問題などのデリケートな案件では、依頼者が公開の場で詳細を語ることは少ないため、口コミの信頼性には限界があります。
契約内容をしっかり確認する
弁護士との契約内容は、トラブルを防ぐためにも慎重に確認する必要があります。
- 着手金、報酬金、実費など、報酬体系の詳細を確認する
- 分割払いや後払いができるかを確認する
- どのような状態を「解決」とみなすか、定義を明確にする
特に、「弁護士費用の内訳」で紹介したとおり、成功の定義は弁護士によって異なるため、注意が必要です。
また、電話・メール・対面など、コミュニケーション方法や頻度について事前に合意しておくことで、問題解決に向けてスムーズに進められます。
弁護士費用についてよくある質問
普段弁護士と関わりがないので、弁護士費用に関して疑問や不安を抱えています…。
ここでは、よくある質問とその回答を6つ紹介します。
複数の弁護士に同時に相談や見積もりを取ることは問題ないの?
複数の弁護士に同時に相談や見積もりを取ることは問題ありません。
むしろ、最適な弁護士を見つけるために、ぜひやっていただきたい方法です。
可能であれば、2〜3件の事務所に相談してみるとよいでしょう。
複数の弁護士に相談するメリット
- 費用の比較ができる
- 対応や専門性の違いを感じられる
- より多くの選択肢から最適な弁護士を選べる
見積書の作成を依頼すれば、大抵の弁護士は対応してくれます。
そのうえで、他の弁護士に相見積もりを出しても問題ありませんので、遠慮なく複数の弁護士に相談しましょう。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 各弁護士との相談内容を正確に記録する
- 最終的に、依頼しない弁護士には丁寧にお断りの連絡をする
なお、知人経由で弁護士を紹介してもらうのも一つの方法です。
紹介者がいることで、より丁寧な対応を期待できるでしょう。
相手に弁護士費用は請求できないの?
弁護士費用を相手に請求できるかどうかは、案件の性質によって異なります。
一般的には、以下のように考えられています。
- 訴訟費用(裁判費用):原則として相手に請求できる
- 弁護士費用:原則として相手に請求できない(例外あり)
裁判となった場合には、勝った割合に応じて、訴訟費用を相手に請求できるとされています。
例えば、300万円の請求で150万円が認められた場合、裁判所手数料の半額を相手に請求できます。
弁護士費用を相手に請求できるのは、主に以下のようなケースです。
- 不法行為を理由とする訴訟の場合(例:交通事故、名誉毀損など)
認められた損害賠償額の約1割を弁護士費用として請求可能 - 示談で相手が弁護士費用の支払いに同意した場合
ただし、裁判が和解で終わった場合も、「訴訟費用は各自の負担とする」として、費用を自腹とされることがほとんどです。
弁護士費用も、通常は支払ってもらえない内容で和解が成立します。
初回の相談で確認すべき最も重要なポイントは?
弁護士に初めて相談する場合は、聞きたい内容についてまとめておくのがポイントです。
確認しておきたい主な内容は、以下のとおりです。
弁護士費用の詳細
- 着手金、報酬金、実費の内訳
- 支払い方法と時期
- 追加費用が発生する可能性
弁護士の経験と専門性
- 類似案件の取扱実績
- 専門分野での経験年数
事件の見通し
- 成功の可能性
- 予想される期間
- 想定されるリスク
コミュニケーション方法
- 連絡手段(電話、メール、対面など)
- 報告の頻度
解決の定義
- どのような状態を「解決」とみなすか
そのほかにも、確認しておきたいことがあればあらかじめメモしておくと聞き漏れを防げます。
弁護士費用が見積もりよりも高くなることはある?
主に以下4つの理由により、弁護士費用が見積もりよりも高くなることはあります。
- 事件が予想以上に複雑化した場合
- 裁判に移行した場合
- 想定外の作業が必要になった場合
- 事件の解決に時間がかかった場合
示談交渉から裁判などに移行した場合や、和解交渉から訴訟に移行した場合など、追加料金や再度着手金が発生する可能性もあります。
具体的な例として、300万円の裁判を起こす場合の費用は以下のとおりです。
弁護士費用
【着手金26万4000円】+【日当数万円~】+【報酬金52万8000円】=【かかった弁護士費用72万9000円~】
訴訟費用(裁判費用)
【手数料2万円】+【切手代6000円のうち、実際に利用した金額】=【かかった訴訟費用(裁判費用)~2万6000円】
費用の増加を防ぐために、以下のポイントに注意して、弁護士へ依頼しましょう。
- 初回相談時に詳細な見積もりを依頼する
- 追加費用が発生する可能性がある場合の条件を確認する
- 定期的に進捗と費用の状況を確認する
相談料が無料の場合、どこまで相談できるの?
相談料が無料の場合、一般的に以下の範囲で相談できます。
- 事案の概要説明
- 法的な問題点の確認
- 解決の方向性についての一般的なアドバイス
- 弁護士費用の概算見積もり
ただし、無料相談にも制限があります。
- 多くの場合、30分〜1時間などの時間制限がある
- 初回相談のみ無料の場合がほとんど
- 詳細な戦略の立案などは有料相談になることが多い
無料相談を最大限活用するためには、事前に相談内容をまとめ、優先順位をつけて質問事項を整理しておくことが重要です。
弁護士に依頼した後、対応に不満がある場合の対処法は?
弁護士への不満の内容は、コミュニケーション不足や費用に関する不満、専門性の欠如などが挙げられます。
- 直接弁護士と話し合う
不満の内容を具体的に伝える
改善案を提案する - 事務所の代表弁護士や上司に相談する
大規模事務所の場合、内部での対応が可能な場合がある - 弁護士会の苦情窓口に相談する
各地の弁護士会にある苦情相談窓口まで連絡する - 早期に弁護士を変更する
裁判中に弁護士を変えると、再度着手金の支払いが生じることもあるため注意する - セカンドオピニオンを求める
不安を感じたら、まずは別の弁護士に有料でも相談をしてみて見解を聞いてみる
弁護士の対応に不満がある場合でも、まずは冷静に状況を分析し建設的な解決を目指すことが重要です。
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まとめ
弁護士費用は案件や事務所によって大きく異なるため、一概に高額とは言えません。
自身に合った弁護士を選ぶためには、複数の弁護士に相談し、費用体系や支払い方法を比較検討することが重要です。
また、無料相談を利用して、自分に合う弁護士かを判断するのもよいでしょう。
弁護士費用の仕組みを理解し、自分に適した弁護士を選ぶことで、法的トラブルに対して効果的かつ経済的に対処できるはずです。
木下慎也 弁護士
大阪弁護士会所属
弁護士法人ONE 代表弁護士
大阪市北区梅田1丁目1-3 大阪駅前第3ビル12階
06-4797-0905
弁護士として依頼者と十分に協議をしたうえで、可能な限り各人の希望、社会的立場、その依頼者らしい生き方などをしっかりと反映した柔軟な解決を図ることを心掛けている。
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