不倫の期間はどのくらい?5年・長年続く理由と別れられない時の対処法

不倫が1年以上続いている
このままでは家庭が壊れてしまう
どうやって終わらせればいいのかわからない

不倫問題に直面したとき、多くの方がこうした不安を抱えています。不倫をしている側も、された側も、「この関係はいつまで続くのか」「どんなリスクがあるのか」と悩んでいるのではないでしょうか。

不倫経験者を対象としたアンケート調査では、不倫期間が「3年以上」と答えた人は全体の1割程度にとどまり、半数近くが1年前後で関係を終えています。裏を返せば、3年を超えて続いている関係は統計的には少数派ということになります。

そして不倫が長引くほど、法的・金銭的なリスクは重くなっていきます。不貞行為の慰謝料は、関係が続いた期間、会っていた回数、婚姻期間の長さ、離婚に至ったかどうかといった事情を総合して判断されるため、期間の長さは金額を押し上げる方向に働きます。

さらに、社会的信用の失墜、家族関係の崩壊、精神的ストレスなど、お金では測れないダメージも計り知れません。

本記事では、不倫期間の実態と長期化する理由、具体的なリスクと対処法、そして不倫を終わらせるための実践的な方法について、解説していきますので参考になれば幸いです。

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目次

一般的な不倫期間はどのくらい?

不倫は公にできるものではなく、当事者も語ることが稀なため、国が公表しているような統計は存在しません。参考になるのは、民間が実施したアンケート調査です。

弁護士相談プラットフォームを運営する株式会社カケコムが、過去に不倫経験のある男女100名を対象に行った調査では、不倫期間の分布は次のような結果になっています。

不倫の期間回答の割合
1年〜3年24%
3ヶ月〜半年23%
半年〜1年23%
3年以上約1割

出典:株式会社カケコム「不倫期間と不倫の終わり方に関するアンケート」(2020年6月12日発表/過去に不倫経験のある男女100名対象)

「半年〜1年」と「1年〜3年」を合わせると47%となり、全体の半数近くが1年前後で関係を終えていることがわかります。一方、「3年以上」と答えた人は1割程度にとどまりました。3年を超えて続いている不倫は、全体から見れば少数派ということになります。

ただし、この調査の回答者は100名です。不倫をしている人全体の実態をそのまま表すものではありませんので、あくまで目安として捉えてください。

なお近年は、こうした関係を「婚外恋愛」と表現することもあります。呼び方が変わっても、既婚者が配偶者以外の相手と肉体関係を伴う交際を続けているという事実に変わりはなく、慰謝料請求の対象になり得るという法的な位置づけも同じです。

短期でも長期でも、不倫にはそれぞれ大きなリスクが伴います。

不倫は何歳まで続くのか

「不倫は何歳まで続くのか」という疑問を持つ方もいらっしゃいます。年齢そのものに区切りがあるわけではありませんが、関係が終わりやすくなる場面はいくつかあります。

独身側にとって大きいのは、結婚や出産を考える時期が近づいたときです。相手の離婚を待ち続けるうちに年齢を重ね、「このままでは自分の人生設計が立たない」と気づいたタイミングで関係を清算する方は少なくありません

既婚側では、子どもの進学や独立、親の介護、定年といったライフイベントが転機になります。生活のリズムが変わることで会う時間が確保できなくなったり、家庭に向き合わざるを得ない状況になったりするためです。

一方で、50代・60代になっても関係が続いているケースもあります。そうした場合は、恋愛感情というより長年の習慣として関係が固定化していることが多く、どちらからも終わりを切り出さないまま時間だけが経過している状態といえるでしょう。

年齢を重ねてから関係が発覚した場合、それまでの年数がそのまま「長期間の不貞」として評価されることになります。年齢が上がるほど関係が安全になるわけではない、という点は押さえておく必要があります。

不倫が長期化しやすい理由

不倫期間が長期化しやすい人たちには理由があります。以下で詳しく見てみましょう。

優柔不断な性格

「別れたいけど別れられない」「なんとなく関係が続いてしまった」 等、優柔不断な性格が災いして不倫期間が長期化してしまうことがあります。

不倫をしている既婚者は、不倫相手に対し少なからず責任を感じていることがあり、強く(自分から)別れを切り出せなくなっている場合も少なくありません。

また独身者の方も、(不倫とはいえ)相手から言い寄られている状態から抜け出ず、そのまま日常化してしまい、罪悪感なども薄れていってしまう傾向にあるようです。

「たまにしか会えない」新鮮さ

一般的な恋愛は「新鮮さがなくなった」という理由でマンネリ化することがあります。

不倫関係でもマンネリ化することはありますが、いわゆる「秘密の関係」であるため、毎日会ったり大手を振ってデートや食事をしたりすることが難しいという事情があります。このような制約が、関係の新鮮さを保ちやすい要因になっているのです。

また、頻繁に連絡を取り合うことができないので、1回ごとのメッセージや電話、デートの時間をより大切に過ごす傾向があります。

こういった密度の高いやり取りが、「相手から大事にされている」という錯覚を起こし、結果として不倫関係が長びく一因になっています。

理性的に付き合える

不倫をしている既婚者は、家に帰ったら配偶者や子どもが待っています。家庭の存在があることで恋愛一辺倒になることがなく、不倫相手に依存することも少ないため、理性的に付き合うことができ、不倫期間が長期化する要因になります。

特にW不倫(自分・不倫相手にそれぞれ配偶者がいること)の場合は「家庭は家庭、恋愛は恋愛」と切り離して考えることが多く、お互いの不利益にならないよう家庭と恋愛を両立できるよう理性をコントロールして付き合うパターンが多いです。

また、不倫相手が独身の場合(自分が独身で不倫相手が既婚者の場合)でも「不倫には様々なリスクがある」また「自分は2番手(妻子の次に大事な存在)」と自覚していると、相手に理想を押し付けたり依存しすぎたりすることがありません。お互いが理性的になり、ドライな恋愛関係が続くため、不倫期間が長期化してしまいます。

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不倫相手と会う頻度はどのくらいが一般的?

不倫関係にある二人がどのくらいの頻度で会っているのか、公的な統計は存在しません。当事者が回答する民間のアンケート調査がいくつかある程度で、調査ごとに結果もばらついています。

ここでは、傾向として語られることが多い内容を整理します。

関係が始まった直後と、その後の変化

関係が始まったばかりの時期は、会いたい気持ちが強く、頻繁に会おうとする方が多いようです。しかし既婚者は自由に動ける時間が限られているため、この頻度を維持することは現実的に難しくなります。

数か月が経過すると、お互いの生活の中で無理なく会える範囲に落ち着いていきます。長期化している不倫ほど、この「無理のない頻度」が固定されているという特徴があります。逆にいえば、頻度が安定したときが、関係が長期化する入口ということです。

ダブル不倫と、片方が独身の場合の違い

お互いに家庭があるダブル不倫では、双方の予定を合わせる必要があるため、会う頻度は低くなりがちです。一方で、頻度が低いこと自体が不満につながりにくいという面もあります。お互いに「これ以上は難しい」という事情を理解しているためです。

片方が独身の場合は事情が異なります。独身側には時間の制約が少ないため、会える回数の少なさが不満として蓄積しやすく、それが関係のきっかけになることもあります。

会う回数は慰謝料の判断材料にもなる

不貞行為の慰謝料は、期間の長さだけでなく、どのくらいの頻度で関係が続いていたかも判断材料のひとつになります。回数が多いほど関係が深く継続的であったと評価されやすく、金額を押し上げる方向に働きます。

会う頻度を抑えることは発覚のリスクを下げますが、関係そのもののリスクを消すわけではありません。

関連記事:不倫慰謝料の相場と高額獲得できる8つのポイント!

会う頻度が減ってきたとき

これまで定期的に会っていたのに、急に頻度が落ちることがあります。相手の仕事や家庭の事情という場合もありますが、気持ちが離れ始めているサインであることも少なくありません。

転勤や転職などで物理的に会えなくなり、そのまま連絡が途絶えて終わる、いわゆる自然消滅のパターンでは、その前段階として会う頻度の低下が起きています。頻度の変化は、関係が終わりに向かっているかどうかを判断する手がかりのひとつといえるでしょう。

既婚者同士(ダブル不倫)の関係が長く続く理由

不倫の中でも、お互いに配偶者がいる「ダブル不倫(W不倫)」は、片方だけが既婚者のケースと比べて関係が長期化しやすいといわれます。5年、10年と続いてしまう背景には、この形態ならではの構造があります。

ダブル不倫が長期化しやすい構造

最大の理由は、どちらも「家庭を壊したくない」という前提を共有していることです。片方が独身の場合、独身側から結婚を迫られたり、離婚を求められたりする場面が出てきますが、ダブル不倫ではその圧力が生じにくくなります。

また、お互いに家庭があるため、相手に強い要求をしにくいという事情もあります。連絡が取れない時間があっても「家庭の事情だろう」と理解でき、関係が感情的にこじれにくいのです。

さらに、秘密を共有しているという意識が強い結びつきを生みます。バレたら双方が困るという共通の利害があるため、お互いに慎重に行動するようになり、結果として関係が長く維持されることになります。

3年前後に訪れやすい転機

安定して見えるダブル不倫にも、転機が訪れることがあります。よく見られるのが、関係が3年前後になった時期です。

このころになると、どちらかが現状に疑問を持ち始めることがあります。「この関係を続けて何になるのか」「自分の人生の時間をここに使い続けていいのか」といった問いが出てくるためです。また、年数が経つほど連絡履歴や写真などの記録も蓄積されるため、発覚のリスクは着実に高まっていきます。

ここで関係を整理するか、覚悟を決めて続けるかによって、その後の展開は大きく分かれます。

職場でのダブル不倫を終わらせるときの注意点

ダブル不倫は職場での関係から始まるケースが少なくありません。この場合、別れたあとも顔を合わせ続けなければならないという難しさがあります。

まず避けたいのは、感情的なやり取りを職場やその周辺で行うことです。会話を第三者に聞かれたり、態度の変化から周囲に察知されたりすると、関係を清算したあとに噂が広がるという事態になりかねません。

また、社内のメールやチャットツールで別れ話を進めるのも避けてください。業務用のシステムは会社側が内容を確認できる場合があり、記録が残ることで発覚の引き金になります。話し合いは職場から離れた場所で、業務時間外に行うようにしましょう。

相手が納得しないまま関係を解消すると、職場での嫌がらせや、配偶者への告げ口といった行動につながることもあります。相手の反応が読めない場合は、無理に一人で進めず、早い段階で弁護士に相談することも選択肢になります。

既婚者同士だから別れにくくなる心理

「お互い家庭があるのだから、いつでも終われるはず」と考えていたのに、実際には別れられないという声は多く聞かれます。

理由のひとつは、相手を傷つけることへの抵抗感です。相手にも守るべき家庭があると知っているからこそ、自分の都合で終わらせることに強い罪悪感が生まれます。

もうひとつは、秘密を共有してきた年数そのものが重しになることです。誰にも話せない事情を長く共有してきた相手を切り離すことは、単に恋愛関係を終えるのとは違う感覚を伴います。

さらに、これまでに費やしてきた時間を惜しむ気持ちも働きます。「ここまで続けたのだから」という感覚が、関係を見直す判断を先送りさせてしまうのです。

ダブル不倫では慰謝料が双方向に発生する

ダブル不倫で見落とされやすいのが、慰謝料請求が一方通行ではないという点です。関係が発覚した場合、自分の配偶者から相手に請求が行くだけでなく、相手の配偶者から自分に請求が来ることもあります。

双方の家庭が同時に問題を抱えることになるため、片方だけが既婚者のケースよりも事態が複雑になりやすいという点は理解しておく必要があります。

関連記事:近年増加中のダブル不倫! 慰謝料請求時の3つの落とし穴

長期化した不倫・・・5つのリスク

不倫自体、多大なリスクが様々あります。

その中でも長期化することでよりリスクが大きくなる可能性があるものを以下に挙げました。

(1)慰謝料請求(損害賠償請求)を受ける

既婚者と不倫している独身の方は、当然相手の配偶者から慰謝料請求される可能性がありますが、あなたが既婚者の場合でも、自分の配偶者から慰謝料請求される場合があります。

不貞行為の慰謝料は、一律に決まっているものではありません。関係が続いた期間の長さ、会っていた頻度や回数、不倫が始まる前の夫婦関係、婚姻期間の長さ、子どもの有無、そして不倫が原因で離婚に至ったかどうかといった事情を総合して判断されます

このうち、期間と回数は金額を押し上げる方向に働く要素です。短期間で終わった関係よりも、年単位で継続していた関係のほうが、悪質性が高いと評価されやすくなります。離婚に至った場合は、婚姻関係が壊れたこと自体の損害も加わるため、離婚しなかった場合より高額になる傾向があります。

一方で、不倫が始まった時点ですでに夫婦関係が破綻していた場合には、慰謝料請求が認められなかったり、減額されたりすることもあります。期間の長さだけで金額が決まるわけではないという点は押さえておいてください。

具体的な金額の水準や、金額を左右する事情については、別の記事で詳しく解説しています。

関連記事:不倫慰謝料の相場と高額獲得できる8つのポイント!

(2)社会的地位を失う

職場内不倫の場合には、不倫がバレた時、失職する可能性があります

周りの同僚や上司に不倫の噂が流れることによって職場に居づらくなり、結果的に自主退職を余儀なくされたり、不倫相手の配偶者に「責任を取って退職しろ」と迫られることもあるかもしれません。また、会社からの信頼を失い、不本意な異動・降格処分、場合によっては懲戒処分される可能性が考えられます。

仕事と関係のない場所での不倫でも、自分の友人・知人に「不倫している」とバレてしまった場合は人間関係にも影響を及ぼします。信頼を失くし、徐々に距離を置かれたり縁を切られたりと、交友関係が狭まる恐れもあるでしょう。

既婚者だった場合は、配偶者に不倫がバレると離婚を迫られることも考えられますし、場合によっては自分にとって不利な離婚条件を突き付けられる可能性があります。親族などに離婚理由を説明する際も「不倫が原因」と言われ、周囲からの信頼をなくす可能性があるのです。

このように、不倫の代償として様々な社会的地位を失う可能性があるのです。

(3)不倫に費やした時間を失う

独身の方は、不倫している期間は全くの無意味になる可能性が高いです。

一般的に略奪愛の成功率は10~20%と言われており、一般的な恋愛と比べ成就しにくいものです。

不倫が「成功」するケース(既婚者が離婚して再婚)は非常に稀で、多くの場合は以下の理由で実現しません。

  • 既婚者側が本気で離婚を考えていない
  • 経済的な理由(養育費、財産分与)で離婚に踏み切れない
  • 子どものことを考えて家庭を維持したいと考え直す
  • 長期化により独身側の気持ちが冷める

また、既婚者側にとっても、不倫している期間は無益であるといえます。

配偶者との生活や子どもの成長を見守るはずの大切な時間を、今後関係が発展しないであろう不倫相手に費やすことは、無意味に終わる可能性が高いです。

(4)妊娠する可能性

そもそも不倫とは肉体関係を伴う関係のことを指します。そのため、当然妊娠のリスクは避けられません

堕胎する場合は精神的・肉体的に大きなダメージがありますし、病院の費用もかかります。

また、たとえ不倫相手(既婚者)の子どもを産みたいと女性が思ったとしても、既婚者側の援助がなければ、経済的なハードルは高くなるでしょう。場合によっては、既婚者である不倫相手が、子どもを認知しない可能性もあります。認知を拒まれた場合でも、家庭裁判所に認知を求める手続きは残されていますが、時間も負担もかかります。

関連記事:【不倫相手の子どもを妊娠】1日でも早く行動すべきことについて解説

また、男性側は妊娠のリスクはありませんが、病気のリスクがあります。性感染症は、通常性行為によって人から人へ感染する病気です。自分が保菌していると知らずに性行為し、配偶者に移してしまうことで不倫が発覚するケースもあります。

(5)不安やストレスで体調を崩す

不倫ではない通常の恋愛の場合、不安になったり寂しくなったりした時は、気軽に電話やメッセージでやり取りできます。

しかし、相手が既婚者である不倫の場合、自分の都合だけで頻繁にやり取りすることができません。

また、不倫関係は唐突に終わりが来ることもあり、その結果、メンタルを病んでしまったり体調不良を起こしたりするリスクがあります。

不倫が終わる主なきっかけとは?

不倫はいつか必ず終わりを迎えますが、そのきっかけは人それぞれです。一般的によく見られる終了理由をご紹介します。

周囲にバレた・バレそうになった

不倫が終了する理由で最も多いのは「発覚」です。職場での噂、友人からの目撃情報、配偶者からの追及などがきっかけとなります。

特に職場不倫の場合、上司から注意を受けたり異動を命じられたりすることで、関係を解消せざるを得なくなるケースがよく見られます。

気持ちが冷めた

関係がマンネリ化したり、アリバイ作りに疲れたりすることで自然に気持ちが離れていくパターンです。家族への罪悪感が強くなることも、気持ちが冷める大きな要因となります。

自然消滅

転勤や転職などで物理的に会う機会が減り、そのまま連絡も途絶えてしまうケースです。不倫は通常の恋愛と違い、相手への執着が薄いため自然消滅しやすい特徴があります。

ただし、自然消滅は「お互いに納得して終わった」状態とは限りません。片方は終わったつもりでも、もう片方は関係が続いていると考えているケースがあります。この認識のずれが、しばらく経ってからの連絡再開や、思わぬトラブルにつながることもあります。

また、自然消滅で関係が終わっていた場合でも、後になって配偶者に発覚し、慰謝料を請求されることがあります。関係が終わっていたことは、請求を受けない理由にはなりません。連絡を取らなくなった時期が明確であれば、その事実は交渉のうえで意味を持ちますが、それも記録が残っている場合の話です。

自然消滅は最も負担の少ない終わり方に見えますが、後から問題が表面化する可能性は残ります。相手との関係を明確に終わらせたいのであれば、曖昧なまま連絡を絶つのではなく、区切りを言葉で伝えておいたほうが安全です。

関連記事:不倫の慰謝料を請求された!9つの対処法と注意点!支払えない場合はどうすればよい? 

長年続く不倫の特徴と実態

一般的に、不倫は1年以内に終了することが多いとされています。しかし、中には5年や10年、人によっては20年以上も続く長期不倫も存在します。なぜ、一部の不倫関係は長年にわたって継続するのでしょうか。

年数ごとに何が起きるのか

同じ「長期の不倫」でも、経過した年数によって起きやすいことは変わります。自分の関係がどの段階にあるのかを把握する手がかりとして、目安を整理します。

3ヶ月〜1年

関係としてはまだ初期にあたり、会う頻度も落ち着いていない時期です。この段階で終わるケースが最も多く、理由としては「気持ちが冷めた」「段取りに疲れた」といったものが挙げられます。記録の蓄積も比較的少ないため、関係を整理しやすい段階といえます。

2年〜3年

日常の一部として定着し始める時期です。会う頻度やタイミングが固定され、関係を続けることに疑問を持たなくなります。

一方で、この時期に将来を意識し始める方も出てきます。独身側であれば結婚や出産、既婚側であれば家庭とのバランスについて考えが及ぶためです。3年前後は、関係を整理するか続けるかの分岐点になりやすいタイミングです。

4年目・5年目

このあたりまで続くと、関係を終わらせることの心理的な負担が一段と重くなります。相手が生活の一部になっており、いなくなることの方が不安に感じられるようになるためです。

同時に、連絡履歴や写真、金銭のやり取りといった記録が相当量たまっている時期でもあります。発覚した場合、関係の継続性を示す材料が揃った状態で問題化することになります。

10年・20年

ここまで来ると、恋愛感情よりも習慣として関係が続いている状態です。相手のことを家族以上に理解しているという感覚を持つ方もいます。

ただし、長く続いたことが有利に働くことはありません。むしろ、10年、20年という年数は「一時的な過ちではなかった」という評価につながります。不貞行為の慰謝料は、関係が続いた期間の長さも判断材料のひとつとされるため、年数はそのまま不利な事情として扱われることになります。

なお、慰謝料を請求する権利には期限があります。この期限の考え方は年数の長い不倫では特に問題になりやすいため、別の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【時効を延ばしたい】不倫の慰謝料請求は3年。今すぐ知っておくべき時効のこと!

5年以上続く不倫の共通点

こうした長年続く不倫では、多くの場合、お互いが「現状維持」を選んでいることが共通しています。大きな変化を求めず、家庭と不倫を両立させることに慣れてしまった状態です。

関係の初期に見られる激しい感情の起伏は落ち着き、むしろ「安定した第二の関係」として定着しています。お互いの生活パターンを理解し、無理のない範囲で会う頻度や連絡方法が確立されているのが特徴です。

また、長期不倫では、「いつかは結婚する」といった期待を抱かず、現実的に割り切って関係を続けているケースが少なくありません。既婚者側は「家庭は壊さない」、独身者側も「この関係に過度な期待はしない」という暗黙の了解があるからです。

10年・20年以上の超長期不倫が起こる理由

20年以上も続く超長期不倫では、もはや恋愛感情よりも「習慣」や「生活の一部」になっているケースが多く見られます。

この段階では、相手の存在が「特別」なものではなく「日常」の一部です。定期的に会い、連絡を取り合うことが生活リズムに組み込まれており、むしろその関係がなくなることの方が不安になります。

長年の付き合いの中では、子どもの成長や親の介護、仕事の変化など様々なライフイベントがあるものです。超長期不倫では、そうした変化にお互いが柔軟に対応し、関係を維持し続けています。

また、相手のことを家族以上に理解しているケースもあります。お互いの弱さや本音を知り尽くしており、そこに深い信頼関係が築かれているのです。

長年続く不倫のリスク

長年続く不倫には大きなリスクも伴います

10年、20年という長期間の不倫が発覚した場合、「一時的な過ち」では済まされません。計画的で悪質な行為として見なされ、社会的信用を完全に失う可能性があります。

長期間続いた不倫では、慰謝料の金額が上がりやすくなります。関係が長いほど、一時的な出来事ではなく継続的・計画的な行為として評価されるためです。20年という年数は、それ自体が不利な事情として扱われることになります。

また、人生の大部分を「秘密の関係」に費やすことで、本来築けたはずの正当な人間関係や家族との時間を失ってしまいます。

長年続く不倫は一見安定しているように見えますが、実際には非常にリスクの高い関係であることを理解しておく必要があります。

どうやって不倫をやめたらいい?

不倫期間が長期化した場合、不倫をやめることは容易ではありません。しかし、リスクを考えると、一刻も早くやめた方がいいと思う方もいるでしょう。

では実際にどのようにして不倫をやめたらいいのでしょうか?

「音信不通になればいい」と簡単に考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、後々泥沼になってしまう可能性がありますので、段階を踏んで実践しましょう。

不倫から別れられない心理とは

「別れたいけど別れられない」「離れられない」という感情は、不倫特有の複雑な心理状態から生まれます。なぜ頭では分かっていても、実際に別れることができないのでしょうか。

依存関係の形成

特に長年続いた不倫では、相手への依存度が高まり、一人の時間に耐えられなくなることがあります。相手からの連絡が来ないと不安になったり、会えない日が続くと憂鬱になったりするのは、依存関係が形成されている証拠です。

罪悪感と責任感の混在

不倫をしている既婚者は、不倫相手に対して「ここまで関係を続けてしまった責任」を感じることがあります。「今さら別れを切り出すのは相手に申し訳ない」という気持ちが、関係を継続させる要因になってしまいます。

現状維持バイアス

人間は変化を嫌う傾向があり、たとえ問題のある関係でも「慣れ親しんだ現状」を維持したがります。不倫関係も例外ではなく、「今の関係を変えるリスク」よりも「現状維持」を選んでしまうのです。

孤独感への恐怖

不倫相手と別れることで、「心の支え」を失う恐怖があります。特に家庭に問題を抱えている場合、不倫相手が唯一の精神的な逃げ場になっているケースもあります。

このような心理的要因が重なることで、「別れたいけど別れられない」状況が生まれてしまいます。まずは自分がどの心理状態にあるのかを客観的に把握することが、関係を見直す第一歩となります。

自分の気持ちを確かめる

まずは「不倫相手と最終的にどうなりたいか?」というゴールを考えることが重要です。

既婚者の場合、次のような選択肢があります。

  • 離婚して不倫相手と結婚する
  • やっぱり家庭を大事にしたいので別れたい

独身の場合は、次のようなゴールが考えられます。

  • 不倫相手と別れる
  • 相手の離婚を待って結婚する

終わりのない不倫に「結婚」「別れ」等のゴールを定めることによって、不倫を解消する第一歩を踏み出しましょう。

離婚を選択する場合

既婚者側は、配偶者との離婚を選択する場合、きちんと離婚する旨を伝えましょう

離婚の条件を曖昧なままにしたり、十分に取り決めないまま離婚に至ると、後々のトラブルの原因になります。

特に養育費や親権は、離婚後に争いが起こりやすい項目です。こうした問題を防ぐためにも、あらかじめ離婚協議書を作成しておくことをおすすめします。

不倫相手と別れる場合

不倫相手と別れる場合は、慎重な対応が求められます。

あなたが既婚者である場合、相手が配偶者に対して脅したり嫌がらせをしたりするかもしれません。あなた自身に対しても、ストーカー化したり警察沙汰になったりすることも考えられます。

そこで、穏便に不倫関係を解消するための5つの具体的な対応方法を、以下で紹介します。

肉体関係をやめる

まずは、不倫相手との肉体関係を解消しましょう。

いきなりピタッとやめるのではなく、徐々に回数を減らすなど相手に別れを感づかれないようにすると、後々スムーズな別れにつながります。

会う頻度を減らす

いきなり会わなくなると、相手も察知してより連絡を取ってくる可能性があります。

週に1回を2週に1度、2週に1度を月に1度、といった具合に、少しずつ会う頻度を下げることによって不倫相手の依存度を減らすことができます。

不倫のリスクを伝えるなど相手が納得するまで話す

最初は、会話の延長で不倫のリスクについて話すといいでしょう。

相手に「今(不倫している)状態は自分にとって利益がない」と思わせるように、話を持っていきましょう。

別れを伝える時間に配慮する

上記の手順を踏んだら、いよいよ別れを切り出します。

この時、通常会うときと同じような時間帯・場所を指定してしまうと、そのまま流されて結局肉体関係を持ってしまいます。

なるべく昼の時間帯に話し合い、夜は予定を入れるようにして、すぐに解散できるようにするとよいでしょう。

場合によっては音信不通になる

不倫期間が短い場合には、先に挙げた4つの対応を行ったうえで、その後はすっぱりと連絡を絶つ方法が有効です。ただし、不倫期間が長い場合は注意が必要です。

相手もあなたに執着している可能性があるので、いきなり音信不通になるのではなく、徐々に距離を置くとよいでしょう。たとえば、何回かに一回のみ返事を返す、等段階的に関係を整理していくことが大切です。

不倫の証拠として何が有効か、どのように集めればよいかについては、別の記事で詳しく解説しています。

関連記事:有利になる「不倫の証拠の集め方」5つと活用方法。デジタルデータは証拠になるの!?

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相手が別れを受け入れないときにできること

段階を踏んで話をしても、相手が別れに応じないことがあります。この場合、対応を間違えると事態が悪化するため、順を追って整理します。

まず記録を残す

相手から届いたメッセージや着信の履歴は、削除せずに保存してください。あとになって嫌がらせや脅しが問題になったとき、いつ何があったかを示せるかどうかで対応の幅が変わります。関係を隠したい気持ちから履歴を消してしまう方は多いのですが、記録がないと自分の側の主張を裏づけるものもなくなります。

職場や配偶者への接触をほのめかされた場合

「奥さんに言う」「会社に連絡する」といった発言が出てきたときは、その場で反論したり交渉したりしないでください。相手の要求に応じる形でやり取りを続けると、状況が長期化します。

このような発言が繰り返される場合は、内容が記録に残る形(メッセージなど)でのやり取りに切り替え、口頭での話し合いは避けるようにしましょう。

金銭を要求された場合

別れることの条件として金銭を求められた場合、その場で支払いに応じるのは避けてください。一度支払うと、要求が繰り返される事態になりやすいためです。

金銭のやり取りを伴って関係を解消する場合は、支払いと引き換えに「今後一切連絡を取らない」「今後の請求を行わない」といった内容を書面にしておく必要があります。書面がないまま支払っても、関係が終わったことの証明にはなりません。

関連記事:【不倫の示談書】自分で作成する時に絶対入れたい5つの内容

弁護士に相談したほうがよい場面

次のような状況になっている場合は、自分だけで対応せず、早い段階で弁護士に相談することを検討してください。

  • 別れを伝えたあとも、待ち伏せや繰り返しの連絡が続いている
  • 配偶者や職場への連絡をほのめかされている
  • 金銭の要求を受けている
  • すでに相手の配偶者から連絡が来ている

関連記事:不倫相手の女性から脅迫された!冷静に対処するための3STEP

まとめ

いかがでしょうか。

不倫の多くは1年前後で終わりますが、3年、5年と続く関係も一定数あります。年数が経つほど関係は生活の一部として固定され、終わらせることが難しくなっていきます。

特にお互いに家庭があるダブル不倫は、関係が安定しやすい反面、終わるきっかけを見つけにくいという特徴があります。

そして長期化した関係は、発覚した際に「一時的な出来事ではなかった」と評価されます。期間の長さは、慰謝料を判断するうえで不利に働く事情です。

長期化してしまうと様々なリスクがありますので(もちろん短期間でもリスクはあります)なるべく穏便に終わらせるように、徐々に相手と距離をとるように心がけましょう。

貴重な時間を不倫に費やすのではなく、自分を大切にしている人や自分がより人生を充実させることができることに使いましょう。

あらかじめ弁護士保険などで備え、リスクに備えておくことをおすすめします。

弁護士
松本隆弁護士

弁護士 松本隆

神奈川県 弁護士会所属
横浜二幸法律事務所
所在地 神奈川県横浜市中区山下町70土居ビル4階
TEL 045-651-5115

労働紛争・離婚問題を中心に、相続・交通事故などの家事事件から少年の事件を含む刑事事件まで幅広く事件を扱う

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